Lilly's Private Room

掃除しただけで。。。全然書いてないんですが。笑 近況。。。風邪引いて2週間以上声が出ません。静かです。。。

カテゴリ: Cinema China

久しぶりに映画について書く。笑

ネタバレを含むので見る予定の方は「解説」のあとは読まないで下さい。

解説

中国の名匠ジャ・ジャンクーが、長編劇映画としてはベネチア映画祭金獅子賞受賞作「長江哀歌」(2006)以来7年ぶりに手がけた作品で、2013年・第66回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した。急激に変化していく中国現代社会で実際に起きた事件から着想を得て、村の共同所有だった炭鉱の利益が実業家に独占されたことに怒る山西省の男、妻子には出稼ぎだと偽り強盗を繰り返す重慶の男、しつこく迫る客を切りつけてしまう湖北省の女、ナイトクラブのダンサーとの恋に苦悩する広東省の男という、時代の波に乗り遅れ、もがきながらもひたむきに生きる人々の姿を描く。@映画.com

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ネタバレ恐怖症の私から見たら、解説で充分ネタバレなんですが。。。笑

タイトルに惹かれて見た作品。「手ざわり」を知ってみたくて。
あとは、「脚本賞」を取る作品ってどういうものかと思って。
私にとって、映画は映像そのもので俳優が「台詞」を言ってるっていう認識すらないから、「脚本賞」って言われても正直ピンとこないものがあって。これ見ても、、、ピンとこないんだけど。笑

最近、脚本について考える機会が多くて、台詞そのものより「どう展開させるか」っていう漫画のコマ割りのようなものも含まれるのかという認識に変わってきた。気持ちのいい台詞だから好きな脚本家っている気がしてたけど、気持ちのいい展開が好きなのかもしれない。

台詞は不自然だとすっごいイライラして、テレビの前とかだと「ああああ、違う!!!」とか言っちゃうけど、それがなければ大して気にしてないと思うしな。ひどいと、「今のは〜って台詞のほうがいいよ」とか、好みに合わないと訂正し始める。苦笑 

ドラマは深夜の深夜のものの方が好き。夜の時間は視聴者が多いせいか、無難にまとまっちゃうし。見たことない映像や展開は深夜に多い気がする。って、脱線しました。

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この映画、最初はとっても暇で。笑

中国の大地の時間の流れだったんだなって、終わってから思った。
渋谷の雑踏から中国に移動するってこういう事なんだね。海外ドラマ見ても都市の犯罪解決してばっかりなので、チャン・ツィイーを見ようと思って見た『初恋のきた道』も最初戸惑ったなって思い出した。

つづく。。。笑
書くの忘れそうなので、下書きじゃなくてこういう風にする!
しばらくかけそうにないので。。。

てっきりギャング映画かと思ってしまうようなタイトルで(ギャングって死語か?笑)、どんな映画か確認してから見ました。。。カタカナはねぇ〜苦手じゃ!

たぶん、予告を見てみたいと思ってメモした映画。でも、肺炎治療中の身で見る前になって「過酷な映画見て疲れないかな?」と少し心配になってしまったのですが、チベットという土地柄はまだミステリアスで興味があったので見てみました。

実話の映画化ということで、また動物保護映画みたいな側面があって、ドキュメンタリーと変わらないのかなぁ〜というような感じで見ていましたが、ドキュメンタリーだとこういうのは無理なんだなーと実感。デフォルメしないでカメラで写せた事実だけ伝えるドキュメンタリーってリアルだけど、こういう問題って多少手が加えられたとしても、「伝える」って大事だな〜と。見てるときはほんとリアルでドキュメンタリーっぽかったし。終わってみると「こんなところでカメラであんな風に撮影できるわけないんだよな〜」って思うのだけど。

よく、毛皮のコートというのがタブーになってるというような話題を聞くと、ちょっと大げさな〜と思ったりすることがたまにあったけど、こういう映画を見るとテレビショッピングの「本当に貴重な毛皮を使用した贅沢な商品です」なんて売り文句もこれから気になってしまいそうな感じです。貴重→数が少ない→保護すべき動物なのでは?というふうに思って。

隊員の人がこの仕事を「楽しい」って表現するところがあって、こんな過酷な自然の中で自然と密猟者に命を脅かされて…それでも楽しいのか〜と驚きました。全然自然に触れて育ってないから、自然と楽しむのはあまり上手じゃない気がするので余計なのでしょうが。ほんとに自然って怖いな〜って思う映画でもあり、車って便利だけどドキドキだな〜と思う映画でもあった。。。車で走ってるシーンはずっと心配してたもんねぇ。だって、ガソリンスタンドがないところなんて走ったことないし!

もうちょっと、チベットの人にとってのチベットカモシカってどんなんだったのかな〜って知りたかったけど、あまり描かれてなかったですね。100万頭が1万頭まで減ってしまったそうなので、食料として食べていたら大変だななどとも思ったのですが。

密猟者が毛皮を取るってこういうことなのね。。。と勉強になる映画でした。頭で分かってるつもりでも、映像で見せられるとより自分の中でリアルな問題として認識されるのね〜百聞は一見にしかず。。。なるほど。。。

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海抜4700メートルに広がる無人地帯ココシリ。ここに棲息するチベットカモシカは、毛皮目当ての密猟で数が激減、絶滅の危機に瀕していた。そのため地元では有志による山岳パトロール隊が結成され、密猟者を取り締まる命懸けの活動を続けていた。そんなある日、隊員の一人が密猟者に殺される事件が発生する。その調査のため北京からココシリへとやって来た記者ガイ。彼はパトロール隊のリーダー、リータイに取材を申し込み、密猟者を追撃するパトロール隊の旅に同行することを許される。しかしそこには、ガイの想像を遥かに超える厳しい現実が待ち受けていた。

コン・リー大好きな私は、ず〜っと彼女が出続けるこの映画は本当にうっとりしっぱなしでした。お陰で、ストーリーなんて何でもいい!というくらい、一部何だかよく分からなくてネットであらすじを読んで納得したくらい(笑)最初のシーンでレオン・カーフェイは国境で入国審査の判子でも押してるのかと思ったくらいですから・・・サイン会?をしているにしては地味すぎませんか?あれ(苦笑)

まぁ、そんな訳で彼女しか見てなかったのでレオン・カーフェイ(詩人)を見たことあるように思っても「愛人/ラマン」の彼だとは・・・ちょっとビックリ。失礼ですが、「こんなに顔大きかったっけ?」なんて思ってしまいました。あの映画の彼はちょっと惹かれましたけど。映画自体も好きですし。「ラストエンペラー」の溥儀役を断ったとか。まぁジョン・ローン良かったけどね。

獣医役のスン・ホンレイも、最初は嫌な感じが上手に出てて(そんな褒め方嬉しくないかな?)良かったですね〜最初が嫌だから後が生きますし。

原題は「ZHOU YU'S TRAIN 周漁的火車」と言うそうで、雲南省・建水から四川省・重慶まで汽車に揺られ片道10時間もかかるのに週に2回も通うコン・リーの姿を中心に描かれています。ちなみに「たまゆら」は「一瞬」や「儚い」という意味の言葉だそうです。邦名の雰囲気が好きなので、珍しく?この邦名をつけた人凄いな〜と褒めてあげたい気持ちになりました。

ロングのコン・リーとショートのコン・リー・・・本人が過去を辿る話かと思いきや、2人は別人。ショートのコン・リーは詩集を持っている事などを忘れると、私のようにコン・リーばかりに目を奪われてるとちょっと分からなくなってしまうかもしれません。ご注意を。笑

それにしても、恋というのは難しいものですね・・・最初は2人で燃え上がっていても、しばらくするとその温度の違いに戸惑ったり重く感じたり。この「重い」というのは、どうにかならないものなのでしょうか?共に不幸な気がしませんか?口が悪いと「うざい」「めんどくさい」などと相手を傷つけるような言葉になってしまったり、相手は「どうして・・・」とか「どうすれば・・・」という堂々巡りの思考回路から逃れられなくなったり。

まぁ、コン・リー好きにはたまらない作品であることは間違いないと思います。10時間も電車に乗って愛する人に会いに行くとは中国の広さを改めて感じずにはいられませんが、見終わったらこの映画を思い出しながら外の自然を眺めながらのんびり電車に乗りたい気分になる作品でした。

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夢で君と出会った
湧き上がる蒸気のように
踊る君の姿が 僕を包みこみ
夜を包みこみ 君を包こ込む

「陳清詩集 周漁の汽車」
君に聞こえるように
小さな声でささやく
微風が かけらを吹き飛ばした
仙湖の美しい青磁
君の肌のように柔らかく
僕の仙湖があふれる
満々と水をたたえて
水を満々と・・・

675f11ca.jpgTSUTAYAの「ミニシアター系」と書かれたエリアで発見した作品。ヴァイオリンはずっと始めたいなぁ〜と思っていたので、思わず手にとってレンタルしてしまった。

「中国北部の田舎で暮らす父・リウと13歳の息子・チュン。チュンは母親の形見のヴァイオリンを弾き、その腕は評判だった。ある日2人は、コンクールへ出場するため北京へ出かける。」

あらすじを読むからにほのぼの系。お父さんの愛があったかくて、ヴァイオリンの音が絶えず流れて心地よくて、見ているときにとても幸せな気分になった作品でした。

子供の頃に教養やら何やら〜と、ピアノやヴァイオリンをやる人は多いけれど、生涯それで生きていける程になる人は少なくて。才能だけあっても駄目で、お金だけあっても駄目で、両方あっても運が悪けりゃ駄目なんだろうね。でも、それを職業に出来なくても人を感動させるだけのモノを持っている人っていいなぁ〜と思ってしまった。

逆に、職業もちゃんとやってて、感動させられるモノもあるって方が憧れるかなぁ?芸術を職業にするって私にはギャンブルをするのと同じぐらいリスクを感じるから。もし自分がとても良い芸術家でも、それを評価して応援してくれる人がいないと職業として成り立たないでしょう?死んでから評価された画家って多い気がするし、演奏家は死んでから演奏する訳にいかないし報われない気がする。

あ、映画から離れてしまった。笑
ヴァイオリンの事はよく分からないけど、この映画で流れる演奏は素朴で温かくて、とても心地が良いです。是非、聞いてみてください。

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