Lilly's Private Room

掃除しただけで。。。全然書いてないんですが。笑 近況。。。風邪引いて2週間以上声が出ません。静かです。。。

カテゴリ: Cinema Spain

c2c9bf25.jpgある映画を見ました。。。映画のネタばれは書かない主義なので、タイトルは書くのやめておきますが、ギレルモ・デル・トロ監督の2006年の作品です。スペイン語?のジャケットは見せても大丈夫かな。これ見たら、まぁ怖そうだけど、この妖精の親分みたいのは全然怖くないんだけどね。

「妖精と牧神パンに導かれ、現実と迷宮の狭間で少女が体験する摩訶不思議な冒険を描く、異色のダーク・ファンタジー」

という文句に、勝手に単に「ファンタジー」だと思い込み見てみました。

ひどい目にあいました。。。

どこら辺が「ダーク」かとあまり気にしてなかったのですが、他もちょっと気持ち悪かったりしたのですが、もう今では1つのシーンしか思いつきません。。。

ある女の人が縛られていたのですがナイフで手首のロープを切り、敵の男の人にナイフで襲いかかります。相手は後ろを向いていたので女の人は首や心臓当たりを狙えばいい。。。のに、肩を浅く切っただけ。男の人が振り返ったところで、男の人の口にナイフを入れます。

何をしているのだろう?

あろうことか、口に入れたナイフを横にスーっと。。。

男の人の口の片方がスーっと切れて。。。片方だけ口裂け女状態に。。。

この女の人、留めも刺さずに何をしているのだろうと思いつつ、その場をやり過ごしました。でも、これで終わりではなかった。。。

男の人はあろうことか自分の部屋で鏡を見て、自分の口を縫う…すぐ終わると思いきや、ずーっと縫っている…仕方がないので、縫ってるところは手で隠してそのシーンが終わるのを待ちました。。。

でも、それだけじゃ終わらなかった。

縫ったことも忘れて?男の人はお酒をストレートで飲む。。。当然、口が裂けているのでお酒が傷口から漏れる。それで包帯が赤くなる。。。

馬鹿な男の人は、それでも酒をあおる。。。

「おまえは演技だから痛くないだろうけど、見てる方は相当痛いって!いい加減にしろ!」と叫びたかった。

最近は色々とはずれが多くて疲れる。たまたま見られるケーブルテレビのチャンネルの選択が悪いだけなんだけど。自分で見ようと思って見た作品じゃないからムカつくのかな〜自分で選んだら「自分で選んだんだからしょうがない」って思えるのかも?苦笑

これはスペイン語の映画なんだけど、スペイン語とイタリア語の区別つかないので、「サスぺリア」という古いイタリアの映画を思い出した。。。あれも、小さいころぼーっとテレビ見てたらやってて「なんでこんなに怖いのテレビでやってるの。。。」って思ったっけ。当分、スペインやらイタリアの映画は見るのやめよう。。。

ガエル・ガルシア・ベルナルが出ると聞いて喜んで楽しみにしていながら劇場で見られず残念がっていたのですが〜いつもと違う彼が見られて喜んだのは最初だけかもしれない…彼はクリスチャンではないのですかね?ど〜でもいいことながら、なんだか教会から抗議の来そうな映画にばかり出ているような〜気のせいか?

残念ながら、彼が綺麗に映っていたのも最初だけ?後は違和感ある感じですぐに彼だと分かってしまうのですが。まぁそれでいいのか。問題はここかなぁ〜と思っていたら、おいこっちか!と思って最後の最後で私は少々混乱しておりましたが。

どこをどう書いてもネタバレになりそうなこの映画。。。ホモネタがお嫌いな方はあまり見ないほうが良いかも知れません。大した描写はないように思いますが、男性だとリアルに映るところがあるかもしれませんしねぇ。こればかりは女の私には「どこまでが許容範囲」なのか分かりかねます。苦笑

ガエルも綺麗綺麗な映画に出てくれればいいのに〜たまに、こういうのに出ますね。いいんですけどね、基本的に彼が見られれば。でも、少年時代の男の子が綺麗な声で歌って、綺麗な顔しているんだな…

今思うと、こんなに女性の出番の少ない映画は珍しいですね。ほとんど男、男、男で演じられていて、女の出る幕がありませんでした。見ている間はそんなに気になりませんでしたが、女っぽい方は出ていらしたんで。笑

すっごく楽しみにしてただけに、あぁ…こういう映画ね。。。とガッカリ感が大きかった。みなさん。静かに期待せずに見ましょう。私も思い返してみると、それほど悪い映画じゃなかったような気がしているところです。苦笑
今思い起こしてみると〜あの日本版ポスターがいけなかったのかもなぁ。このポスターだったらあまり期待しなかった気がする。。。

老人と少年のふれあい・・・ヨーロッパ映画ではよくあるパターン(主にヨーロッパ映画見てたので他では知らないけど)に陥りがちかも・・・と思いつつ見ていたのですが、常に一緒にいるのではなく、すれ違う時に手を振るような距離を保ちつつ進む映画を微笑ましく見ていました。

祖父が歳を取るようになって分かったのですが、お年寄りと若い人が一緒に行動をするというのは結構難しいものなのですよね。一生懸命伝えようとする老人(映画では先生)。でも子供は自分の興味を引くものがあるとそっちに一目散に駆けていく。置いていかれる先生。置いていっている事にも気づかぬ少年。立って話す少年と、腰をかけて話す先生。お互いに「自然」な事が違う2人。でも、ちゃんと通じている。そういうエンディングに決まっているのに、ちゃんとそうなって安心する映画。

折りしも教科書問題について考える機会を持った直後に見た映画だったので、そういう意味でもとても興味深い映画でした。学校とは何を教えるのか。予備知識なく見たので、ところどころ何がどう対立しているのか分からずじまいでしたが対立する2つの意見がある中でどちらを教えるのか、どちらも教えないのか。色々と難しいものだと考えさせられました。その最中にあって中立的な事を教える事の難しさ。中立って何?それを目指した先にあるものは?

文系科目は何にしても判断が難しいでしょうね。今更ながら「教科書」の恐ろしさ、親や周りの大人の考え方の偏りが怖くなる映画でもありました。合っていようが間違っていようが、マイノリティーは迫害される。そんな世の中ではいけないと思いつつも、得体が知れないとマイノリティーへの偏見を持っている自分は存在する。大衆に受け入れられないのには理由があるはずだと。世間に踊らされない自分・・・情報に溢れる都会に住んでそんな事は難しいのかもしれない。悪気がなくても、それぞれ良いと信じた道を主張し進んでいくのだから。

年老いた先生は自然について特に感心を持ち、子供達に教える。偏らない知識を自然に求めたのか?どうして蝶の舌にこだわったのか?目で見えない世界がある事を知ってほしかったのか?見た目だけに惑わされず、本質を見ようとする姿勢を学ぶため?映画の中では明かされず、教えられた子供よりも見ている大人の方が考えさせる事でありタイトルだった気がします。(原題と英題・邦題は同じようです)

この映画についてはラストについて色々と受け止め方があるようですが、私は先生はこうなる事は予想していたし少年の言葉に喜んでいたのではないかと思います。

以下は少々ネタバレになりますが、予備知識がないと分からない点もあるので引用しておきます。『ミツバチのささやき』好きだったんですよね〜生まれる前の映画だとは知らず驚きました。劇場で見た気がするのですが・・・

http://www.asmik-ace.com/Butterfly/
 スペイン内戦を題材に扱った映画では、誰もがまず『誰が為に鐘は鳴る』(43)を思い浮かべるだろう。原作は、自ら内戦に参加した経験を持つヘミングウェイだ。その他、アラン・レネの『戦争は終わった』(65)、フレッド・ジンネマンの『日曜日には鼠を殺せ』(64)。新しいところでは、少女が人民戦線派の兵士と出会うビクトル・エリセの『ミツバチのささやき』(73)や、カルロス・サウラの『歌姫カルメーラ』(90)がある。さらにケン・ローチの『大地と自由』(95)は共和派(反ファシズム派)の内部対立が描かれる力作だ。

 映画『蝶の舌』の舞台は1936年、冬の終わりから夏の始まりにかけて、まさに人民戦線派が総選挙で勝利した頃から、クーデター勃発までの最も緊迫した揺れ動く時期だ。 労働者階級や自由主義者たちの台頭を恐れ、特権階級(地主や教会、資本家)が軍部にはたらき掛け、それぞれの地域で独自のクーデターへの準備が開始される。 主人公モンチョの周りの大人たちも政治や選挙の話で持ちきり。コミュニストの父は信仰の厚いカトリックの母と教会について揉めている。グレゴリオ先生と司祭も険悪なムードが漂っている。

 さらに本作の悲痛なまでのエンディングは、「同じ国の人間同士が争う内戦はこのように始まっていくのか」とショックさえ覚える。ファシズムが村人たちを分断し、歴史の中でも最も暴力と野蛮が支配したと言われるスペイン内戦を象徴する衝撃の場面だ。
 グレゴリオ先生がモンチョに教える“蝶の舌”。「今は隠れていて見えないけど、蜜を吸う時に巻いていた舌を伸ばすんだ……」。それは、今はまだ訪れないが、やがて来る新しい時代への期待と希望が隠されたものなのかもしれない。その日が来るまで、のびのびと自然の中を生きていてほしい。そんな先生の願いは、彼の引退の日、生徒たちみんなに放たれる。「自由に飛び立ちなさい!」

やっと見つけました〜タイトル分からなくてずっと探していたんですよね。ぶら〜っと映画館で見た映画で少し前にやったものを再演してたのでパンフレットもなく・・・タイトルは最初の「マ」しか覚えてなくて、マで始まる植物はマロニエぐらいしか思いつかなくて、ネットで質問してやっと分かりました〜教えてくださった方に本当に感謝です☆

ここで紹介してもあまり観る機会なさそうだし、良さを分かってもらえるのか少し不安だけど、とっても好きな映画です。この映画を見た後は眼に映る樹がどれもいとおしく思えて仕方がなかった。映画の世界に入り込んだまま映画館を出てきてしまって、映画のタイトルもろくに見ず。。。タイトルが分かってサイトで内容を読んだらまたよみがえってきて。スペインの映画だったんだね〜知りませんでした。やっぱり好きだな〜ヨーロッパの映画。

機会があったら是非見てみてください。時間のある時に、のんびり見たいですね。秋の晴れた休みの日などに。あ〜DVD買っちゃおうかな?画家がマルメロという樹を描くだけの映画なんですけど・・・その何ともいえない日々の過ごし方がとっても羨ましくて仕方がなかったです。来世は踊り子か画家などの芸術家になりたいと思っているのですが、前世では芸術家で苦労して無難な人生を歩みたいとか思ってたかも?と考えることも(笑)

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スペイン現代美術を代表する画家アントニオ・ロペスの創作過程を追ったドキュメンタリー・フィルム。アントニオ・ロペスは、二〇世紀後半の世界の美術界で注目される「マドリード・リアリズム」の中心的存在で、寡作で知られる画家。彼の長年のテーマである陽光に輝くマルメロの実を描くことを中心に、彼をめぐる世界の、様々な側面を描いていく。

秋のマドリッド。“マルメロの陽光”と呼ばれる夏の太陽が再び戻って来る日として知られている九月二十八日の翌朝。アントニオ・ロペスが新しい画材を抱えてアトリエに来る。アトリエを掃除し、準備を整えたアントニオは、陽光が黄金色に染めるマルメロの実を描くという長年の夢に今年も挑み始めた。

http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=16816

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