Lilly's Private Room

掃除しただけで。。。全然書いてないんですが。笑 近況。。。風邪引いて2週間以上声が出ません。静かです。。。

カテゴリ: Book



(眠い中、つっかえつっかえい最初の2ページちょっとを読んでみました。著作権が少し気になったけど、ネット書籍も最初の数ページは公開してるはずなので、これぐらい促進大丈夫なことを信じて。まだ全然本編に入ってないし。興味が湧いたら読んでみてください)

最近なんか「ちゃんと生きている」気がしないのが気に入らなくて。それはただ熱中症でやる元気すらないのかもしれないけど。

小さい頃からジブリ映画は親と見に行く習慣があったし、ジブリ映画はマイナー映画好きな私にとってわざわざ映画館で見たい映画ではないので、今回の「借りぐらしのアリエッティ」も見たいと思ってたわけではないけど「いついく?」と聞いてみました。

そしたら、母にとっては思い入れのある本だからあまり見たくないというではないですか。なんとなく、どういう暮らしなのか興味があったのでそれを感じとってか「原作先読んでみてよ」と言われたので、久しぶりに人に勧められた本を読みました。

本当にわがままな人間なので、滅多に人の好みで勧められた本など読まないのですが、わざわざ買ってきてくれたので頑張って読み。。。可愛い話なのだけど、全然その気分ではないので3回寝落ちして頑張って読み終わりました。

それで分かったのは「今読みたいのはこの本ではないんだな」ということ。

TUTAYAカードが失効したので更新したら無料レンタルの券をもらって、もったいないからレンタルしてギリギリに返却して(苦笑)ずっと気になってた「告白」という本を手に取りました。

少し前にさかんにCMした松たかこ主演の「私の娘はこのクラスの生徒に殺されました」「どっかーん」という、相変わらず派手な感じの中島監督の演出にうんざりしながらも、内容は気になる。でも、もう絶対あの監督の映画は見たくない。不快になるから。。。「下妻物語」は良かったけどね。



あの監督はたしかCM出身だから、一瞬一瞬が劇的じゃないといけないと思ってるんだろうね。だから、飽きる。今風に言うと「ウザい」。松たかこも嫌いだし。

映画は見たくない。でも内容は気になる。でも、あまりに映画と距離をおいていたために原作があるとも知らず。また、その原作を読む気にならないだろうと表紙を見て通り過ぎ、「でも、もしかしたら」と少し読んでみました。わずか3ページ。それだけで、私はその本にのめり込んで一気に読んでしまう自信がありました。

どこがツボなのか分からないのだけど、書いている人のパワーの向いている方向が意外だと引き込まれるのかなぁ。北野武監督の「バトルロワイアル」の原作本も映画は興味はなかったのだけど、日本の本にしては珍しくペーパーバックで「どうしたちゃったのこんなに気取った?ことしちゃって。それもこんなに分厚いし」と思って手に取ったら、引き込まれて食事やトイレさえ時間が惜しいと思うぐらい手放さずに読んだ記憶があります。あの本で私は戦争を「体験」した気がします。小さな物音にもビクッとして生きた心地がしなかったし。あんなに読者を引き込める本って振り返ってみてもすごいな〜って思う。

長い文章が苦手な人は第1章だけでもいいかもしれません。この本はとても珍しくて、各章の終わりで本を置いてもそれなりに楽しめるように出来ています。次の章に進むと新しい展開が待っているのですが、途中で終わらしてしまう方が好きという人もいるかもしれません。私は4章までで終わる方が好きかな。

人生の一部を切り取って話を構成すればクライマックスは設定できる。でも人生が終わるわけではないから、話は続けることが出来る。どこまで切り取るかということなのだろうけど。第5章がとても気持ち悪かったので(全体の文章は嫌いではなかったけど、5章の書き方というか話の流れが不自然というか私の中で何か「違う」気がしたので)、5章を軽く流して6章に行くのが理想なのかな。

内容的に暗いから読むのは夜がいいな〜と思って、今から読んだら…と思いつつ読んだらやっぱり朝になりました。BLOGなんて更新しなきゃもっと早く寝られるんだろうけど。苦笑

読んでる時はその世界に入り込んでるから(こういう集中力だけは異常にあるので。苦笑)全然なんとも思ってなかったけど、色々と甘いというか雑なところがあるのかも。どうしても松たかこの顔がチラつくし。苦笑
でも、本の中の先生は松たかこみたいなイメージはないから、重なりはしないんだけどね。

私が入り込んでしまった理由の1つが、いま現在わたしが実際にこの本の設定と同じ中学生と日常的に接しているからというは避けられないような気がする。「先生の一言が生徒にとってどれだけ重いか」というのは、考えると本当に気が重くなるのです。苦情や反発があればまだいいのだけど、中学生ぐらいって自分の中で抱えちゃうんだよね。自分もそうだったし。だから、何か「違う」雰囲気を感じると、何か不必要な事を言ってなかったか、言うべきことをちゃんと言っていたか悩む。

甘いとか雑な気がしたのが、中学生の登場人物の行動が不自然に思えたり。説明が足りないのかもしれないけど。事件のコアな部分はちゃんとしてるんだけど、周辺部分が「なぜその必要があるのか」「なぜそれを敢えて書く必要があるのか」分からない部分が多かったように思います。きっと、本のページ数(300ページ)が中途半端なんだろうけど。ちゃんと書くなら倍のページ数が、要点を押さえてシンプルに書くなら半分で良かったってことなのかな〜私にとっては。

中学生は中学生なりに考えてる。親は親なりに一生懸命。そしてそれは平行線をたどる。この立場の差は仕方ないんだろうけど、本の中でも中学生から親の不満を聞いても「やっぱり分かりあうとか無理なのかな」と私を幻滅させる機会を増やすばかりです。明らかに親は中学生が持っている大事なものを「失っている」気がしてしまうから、やっぱり大人にはなりたくないんだよな。。。

もう「まだ子供なんだから、大人の言う事はちゃんと聞きなさい」っていうのやめようよ。「大人だ」って偉そうに言えるほど、ちゃんと「大人」になれてないじゃん。

この本はこういうメッセージを伝えるものではないけれど、こういう本を読むとやっぱり思ってしまいます。

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我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。(公式HPより)

今回のBGMは 東京事変のスーパースターで。



文句も言わない、何をしてくれとも言わない、いるかいるのか分からない。
そんな静かな旦那。でも、ちゃんと仕事はする。仕事は主に旅に出る。
仕事に行く時は置手紙をする、旅先でも手紙をしたためる。

ちゃんとした旦那様なのか、そうでないのか。。。
この旦那様は一日押入れでじっとしている。
暗闇は怖いから、一寸五分の隙間を開けている。
そして、そこから自分の家を見る。。。
隙間が僅かすぎるので「覘く(のぞく)」という表現になってしまう。

この旦那様。「いる」ことでしか役に立たない大根役者。
話すも力仕事も役に立たぬ、ほんとに役に立たない旦那様なのです。

この本は、そんな人が細くも生きながらえることを描いた励まし本なので
しょう。下を見て安心するというのはいいとは思えないけど、それは人間
の性(さが)なのでしょうし。そういう本なので、この本はそれほど厚く
はないようです。

今回は、本から一部書き抜いてみようと思います。
そのままは書き抜きにくいので、一部変えてあります。
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覘き小平次「薄っぺらな人生に厚みをもたせようと思ったら、あることねぇこと語るのよ。てめぇのことあることないこと触れ回るんだ。そるしなくっちゃ己が誰だか判らなくなる。いいや、誰でもよくなっちまう。所詮人なんて誰でもねぇのさ。俺が俺がと固執する程、しっかりした中身なんざ誰も持ち合わせてねぇんだ。」

「信じるてこたぁ、騙されてもいいと思うこと。信じあうってこたぁ、騙しあう騙されあうって意味なんだ。この世の中は全部嘘だぜ。嘘から真実(しんじつ)なんて出てきやしねぇ。真実ってのは、騙された奴が見る幻だ。」

「本当の自分んだとか真実の己だとか、そんなものに固執するやつは誰より馬鹿
だ。そんなもなぁねぇ。自分が欲しかったら自分で自分を騙すんだ。騙すのが
下手なら下手でそれでいいじゃねぇか。」

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又市さんがうっすら出ています。札撒き御行に身をやつし、全国を叉に掛けて
仕掛けを施し事件をまとめる男。小股潜りの又市の二つ名で、各地に仲間や知人
を持つ。この又市さんというのは、なんともかっこいい人で、こっちを立てれば
あちらが立たず、あっちを立てればこっちが立たずという状況の中、両方を立て
て大芝居を打つというとても頭の良い方なのです。

次読む本は『続巷説百物語』なのですが、このシリーズでは又市さんがまた活躍
してくれるはず。

陰摩羅鬼の瑕やっと読み終わりました。
休み休みで「閉じ込められた」感じからやっと開放されました。
今回はずっと同じ館から出ることがなく、自由に動くこともままならず息苦しかったようです。なんせ、その館は執事とメイド10人ぐらいいそうなお屋敷でしたから、許可なくうろうろするのためらわれる雰囲気があったのです。

それでも、『塗仏の宴』の俗っぽさ雰囲気のある作品よりはこっちの方が読んでて気持ちよかったです。「存在」やら「時間」やらの哲学的な話を延々聞かされるので、ぼーっと読むには不適切なため、ずいぶん読むのに時間がかかってしまいましたが。分からなくなると眠くなるとはこのことかと。苦笑

クライマックスから頭の中で、東京事変の「秘密」が頭のなかを流れていました。なので、私の中ではこの本のテーマ曲は「秘密」なのでしょう。動画になって「絵」が現れると、違う方向に引っ張る結果になりそうですが、いちおう載せておこうと思います。椎名林檎の声は嫌いだったのですが、今年にはいって彼女の「教育」「大人」の2つのアルバムの世界は好きになりました。


この本は、いきなり誰かが死んだ後から始まります。殺人の場面から始まるのはあるが、死んだ後から始まるまるとなんか場違いな場面を先に見てしまったようで「間違えてしまっているのでは」と不安になってしまうものですね。それもそれで作戦なのでしょうが。

相変わらず、章が代わると「私」が代わるので、最初とまどうのですが・・・それに加え、視点を変えてというか「私」が代わって同じシーンを3回?繰り返されるのには少し閉口しました。苦笑 まぁ、必要があってやってることなんだろうけど「またかよ」みたいなところが。今回はもうラストの後を見てしまってますから、いつになったらあそこに行き着くんだと、いつも以上にクライマックスを知りたいという焦りのようなものがあったような。

今回は物の怪(もののけ)よりも、儒教の話が多かったですね。孔子やら孟子やらの言葉が引用されるので、う〜とうなりながら文字を追う。。。京極さんは優しい先生なのでその段階で半分もわかって無くてもついていけるように説明してくれはしますが。そして「死」をどう扱っているか儒教と仏教の話などが延々となされていたようにおもいます。

「昔よき時代」という言葉がありますが、今まで「昔がよい」というのがよく分かってなかった。というより、今より以前の方がいいことはないと思っている。技術が進歩する前という意味では、遡れば遡るほど不便で致死率が高いということで、いいはずが無い。まぁ、個人が若かりし頃を偲ぶのなら、それほど深い意味はないのかもしれませんが。

このシリーズの中禅寺さんの話を聞いていると「昔よき時代」が消えていくことを残念に思ってるようで、彼が惜しむ昔というのを知りたいと思うようになるんです。だから、儒教などいつもなら古臭いと思ってるような話も真面目に聞く。儒教などは年長者を敬えぐらいしか知らないですが、年長者が「敬われるに足る人物であろうと努力をする」ことの失われた時点で、敬う必要性がないと勝手に思ってるので、古いとか古くないとかいうのではなく、年長者自身が儒教にのっとって生きようとしていない時点で、私もその必要はないと思ってあまり気にしていませんでした。

まぁ、読み進めると儒教にしろ仏教にしろ、私たちが知りうる部分は「庶民に分かりやすく、実行しやすいように形を変えたモノ」であり、その真意はもっと奥のようなのですが。たしかに、庶民には目の前のものである親を通して考えた方が分かりやすかったのでしょう。遡って語られると、目の前にある儒教や仏教は親が子どもに与えるおもちゃのごときに、扱いやすい形に変えられていて苦笑してしまいましたが、まぁ日常に取り入れるには、そのような形が必要だったのかと人間とはまた不思議な生き物だと思ってみたり。

たとえば、鬼神。これ死ととらえていいようですはが、死があるから生がある。健康な人が健康が当たり前だと思うように、死を忘れると生は当たり前になってしまう。死を意識して初めて生の意味を知る。しかし、普通の人を相手に語る場合「死を意識しなさい」と言っても実感が沸かない。そこで身近な死、すなわち死んだ祖先を敬えという。敬うことは、すなわち大事にする意識するということで、祖先を通して死と共に生きよと教える。しかし、祖先を敬うというのも、どうやっていいのか分からない。そこで、親を敬うが如く祖先を敬えと教える。そうして、親を敬い祖先を敬うという図式が出来上がる。本当はそこが大事なのではないが、それを通して本来の意味するところを達成しようとする。

私はこのように受け取ったのですが。少しの言葉の使い方の違いが間違えにつながるようなので、違ってるかもしれません。なんせ予備知識の全然ないところの話題なので、だからこそ面白く感じるのですが理解するのは難しいです。

そういえば、儒教と言われて思い出すのは尊属殺人。尊属つまり、父母、祖父母等を死に至らしめること。 かつて刑法200条に「自己又は配偶者の直系尊属を殺したる者は死刑又は無期懲役に処す」という条文があったらしいということかな。1973年に違憲判決が出てこの罪はなくなってますが、どちらかというと私などにすれば、これが普通だと思われていた(法に定められて何事もなく適用されてたということは、一般常識に叶うものだったはずですから)、そういう時代を見てみたい。

今の世は尊属殺人ばっかりですから。今と昔は「当たり前」が違うのかと思うと、何がどう違ったらこうなるのかと知りたいと思うのです。違憲になる経緯を見れば分かりますが、子どもが悪いのではない。子どもが変わったのではない。親が以前のような親でなくなったのだと私は思っています。親が子どもに犯罪を犯す犯罪者であっても子どもはその犯罪者から逃れる術をしらない。よって、その子どもが耐えられず殺人という結果を選択しても、それは極刑以外に選択の余地がないというのはおかしい。そう思って授業は聞いていましたが、法学部でありながら法律はあまり興味がなかったので・・・苦笑

中禅寺さんファンにとっては、颯爽と現れ解決に導いてくれる様が今回はバタバタせず、周りの人は静かにしていたので中禅寺さんが引き立ちとても満足でした。笑

まぁ・・・この厚さは本好きか暇人じゃないと読めないのでしょうが。。。

どうやら桐野夏生が売れるきっかけになった本のようです。
以前読んだ「OUT」とはだいぶ印象の違う作品でした。
ボロボロに書きながら、また気になって読んでしまうのでしょうが。苦笑

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推理小説というのは先が気になる読み物だから、薬を飲まないと眠気というものすらこないので、余計に途中で読むのをやめるのが難しいのでした。。。気がついたら4時。明日また「具合悪い」って言うんだろうな・・・

でも、やめられなかったのです。読むの。こんな書き込みなんてしないで、早く寝れば良いのに、書かずにはいられない。。。完全に映画を見た後のように、引きずってしまってる。。。

(以下 まだ、ストーリーから離れられなくて「主人公」という客観的な言葉が使えず分かりずらくなってますが「私」=「主人公」です。)

期待して読みはじめたんじゃないんだけど、それでも。。。

この本は納得がいかない。

「私」に違う人が混じってる。

「私」は全てを知っている。

回想みたいに書いてくれればよかったのに、いぁ回想してるように書いてるのに、時間を追って書かれてるという違和感。

「ここは騙されてる」ってすぐ分かる。

「ここ、おかしいよね」って疑問に思う。

私はとても信じやすい人間です。雰囲気にも呑まれる、ちゃんとお膳立てしてくれれば、きちんと騙されて最後にびっくりする人間のつもりです。

それが、、、読んでる間ずっと気持ち悪かった。
「私」の人生に大きな影響を及ぼした出来事より前の記述が少ないので、私が「私」について違うイメージを勝手に持ってるのかもしれないけど、それでもやっぱり混じってる気がしてしまうのです。合わせようと思ってもずれる。行動や発言が何か違う。

一体何が書きたかったのか。

あぁ。。。
タランティーノの「ホステル」を思い出した。あれと同じなのかな。この小説を読みながら不快な思いをした。その不快な思いはこの本に必要な要素であったのかが理解出来ないのかもしれない。場面的に不快なのは色々な映画で映像として見せられてるのに比べれば大したことはないような気がする。「ホステル」なんかを思えば、比較の対象にならないほど許容範囲内だ。ならばきっと、「私」の心の動きが不快なんだ。

「私」は何か特別悪いことをしたわけではない。

でも、この「私」は・・・とても嫌なのです。

塗仏の宴 仕度7月の4日・5日で『仕度』を読んで・・・「え、終わらないの・・・」と愕然とした、この本。タイトル見れば分かるでしょ?by京極 って声が聞こえて来そうだけど、そりゃ〜並べればね・・・図書館で適当に借りてきた私にはさっぱりでした。。。だって『始末』の方は隣になかったんだもん。後で調べてみたら、1冊は貸し出し中・もう1冊は閉架図書だったんですぐ借りられたけど〜閉架になってたのも納得な厚さ。。。まぁ、覚悟はしてたけど。。。

それからしばらく本を読む元気が(というか、本を持つ気力が?)なくて毎日少しずつ読み進め、やっとのことで『始末』を読み終えました。文庫で両方とも1000ページぐらいだから、合わせて2000ページか。読むのはいいんですけどね、、、読み終われば他の本を読む=結局読むことには変わりないし。けど、それだけの量になると、ある程度登場人物も多くなってしまうわけで、後の方は同じような名前の人は、「あれ?どうだったっけ」と少し混乱。『仕度』から『始末』まで時間が空いてしまったのもいけなかったか。

これはシリーズものの第6弾なのだそうで、そんなことを知らずに読んだ私は、「そういえば〜の事件」という回想をこめた発言は飛ばして読むという・・・予想だにしないドキドキ感を持って読みました。。。過去の登場人物も出てきてるようなので、当たり前かもですが、順番に読んだ方がよさそうです。苦笑

今回は、章ごとに語り手が変わるという・・・「私」って誰?と混乱して、あ〜これも計算されてるんだろーなと思ったり。オールスターキャストで送る〜という感じの本だけど、別名京極堂シリーズと言われるこのシリーズ。京極堂と呼ばれてる中禅寺さんの出番を楽しみに読んでるわけで。。。中禅寺さんの出番すくなかったな〜と思ったりして残念だったりするけど、やっぱり静かなヒーローのカッコよさは出てたのかな〜?笑 今回は、諸事情により中禅寺さんの毒舌があまり聞けなかったのが残念だったかな?

塗仏の宴 始末終わってみると、、、「一体何やってんの!?」って思うようなこの本。スケールのでかい映画とかはあるけど、スケールの長くかつ変な方向に深い本でした。いつもは妖怪がからんで普通とは違う方向なんだけど、今回は戦後という設定を生かした作品になってたのかな?いつも、なんでこの時期なんだろうって思ってるけど、設定が今じゃダメなんだろうね、妖怪を描く上で。刑事ドラマならいいけど(電話ボックスを探してその間に逃げられるっていう流れが嫌いなので。苦笑)、やっぱり探偵モノは(これが探偵モノかは疑問だけど「一応」探偵は出てくる)携帯の時代じゃ楽しみが薄れそうな気が最近してます。

映画のお陰で?からくりの多くは既に知ってるものが多かったけど、その状況だけみて、それがからくりの結果だとは思わないから普通に分からずに結末を迎えました。

・・・って、ネタバレだめだし、こんな分厚い本読む暇人いなそーだし、何書いていいやら困るわ。苦笑

あ、そうそう。お風呂でぼーっとしてて思ったんだけど、京極さんの本を読みたいのは「語る」のを聞きたいのかもしれないな〜と。愚痴とかで長い話は聞くことあっても、1つのテーマで長々語るのを聞くってのに飢えてるのかも。思い返してみると、語る友達あんまいないしな。どっちかっというと、こっちが語ることが多いしな。まぁ、その語りも時間がある&京極さんの語りだから聞きたいわけで、忙しくて興味ない人の語りは聞きたくないかもだけど。京極さんぐらいの語りになると、相当相手が好きで内容に興味がないと聞きたくないだろうな〜苦笑

そして、分かったこと。
映画も世界にはまるけど、小説もそこそこはまる。。。

京極さんの世界はいいんです。

暗くていつも「読まなきゃよかった」って思う、桐野夏生さんの本をまた読み始めて、軽くブルーになってきました。まだ30ページしか読んでないのに。苦笑

同じ境遇なら私はそこまで不幸ぽくならない気がするのに、「え〜?」ってほど不幸感というか紙やすりの服を着て歩いてるような、身を削って生きてるようなザラザラ感がして、なんか気になるんだよな〜この人。それに江戸川乱歩賞受賞作とか書いてあるから、つい。。。江戸川乱歩冊数は読んでないけど、好きなんだよね。ま〜ブルーから早く脱却するためにも早く読み終えよ!

img_1688544_45594409_2久しぶりに本を読んだ気がする。

調べ物しに図書館行って、京極さんの本久しぶりに読むかな〜と。相変わらず少し読んで諦めるだろうなっていう厚さ。文字ぎっしりじゃないけど厚さだけは辞書レベルだからな〜すごい面白いって訳じゃないんだけど、裏話が気になって読んでしまった。こういう仕掛けをするのが上手だな〜と再度実感。そして、「マニアックすぎてそんなに詳しく話されても分からないよ」ってツッコミたくなることが多々。苦笑

6話収録されてるんだけど毎回古典の原文ぽい文章があって〜「あ〜一応 古典の勉強も無駄じゃなかったのかな?」と思いつつ、やはりそこは「あ、でも分からなくてもストーリーにはあんまり差し支えないな」という程度に抑えてあったり。笑

やっぱり妖怪を「語り」たいんだな〜と。これ京極さん本人だよね?って思わせる登場人物が、やはり?この本にも登場している。笑 でも、この人の妖怪の話は好き。なぜその妖怪が必要なのか、人はなぜ妖怪を作り出したのかとか、人の心を操る妖怪を自ら作り出してる人間の謎みたいのが垣間見れるようで、妖怪なんて興味ないけど毎回新鮮。

作品の見せ方についても、一つの文がページをまたがることのないように、ページ・見開きの末文で改行するよう構成する(文庫化などで字数が変わるとそれに合わせて適宜改行位置を操作する)など、独特のルールを遵守している。って解説を見つけて、、、「京極さん、細かい!たしかに パラパラめくったらそうだった・・・」と思った。本のカバーとか作る仕事してたのは知ってたけど、、、確かに読みやすい気もするけど、ごめんなさい今後もあんまり気にしないで読むのは確実です。苦笑

やっぱり、京極さんは京極堂シリーズ(ほんとは『百鬼夜行シリーズ』)ってその妖怪に関連して起こる様々な奇怪な事件を「京極堂」という本屋の店主 中禅寺秋彦が解決するやつが面白いから、そっちがおすすめです。こんなにあるのか〜もう、どれ読んだか忘れた。。。「姑獲鳥の夏」を最初に読んで、かなり衝撃受けたのだけはすごい覚えてる!内容は忘れた!(笑)どれも漢字が読めないのは、妖怪の名前だからだそうです。

長編小説
姑獲鳥の夏
魍魎の匣
狂骨の夢
鉄鼠の檻
絡新婦の理
塗仏の宴 宴の支度
塗仏の宴 宴の始末
陰摩羅鬼の瑕
邪魅の雫
鵼の碑
網剪の益

連作小説集
百鬼夜行――陰
百器徒然袋――雨
今昔続百鬼――雲
百器徒然袋――風
百鬼夜行――陽



やじきた学園道中記 11

マンガは長かろう、良かろうという判断基準で読むことが多いです。どっちみちマンガ読むのって暇つぶしって感じだし。マンガはどうしても冊数多くないと絵があるからストーリーとしてはすぐ終わっちゃうしね。例外は萩尾望都ぐらいでしょうか。萩尾望都は私の中ではクラシックなので、文庫版でしか知りませんが。文庫版感謝!という感じです。

「やじきた〜」は前に少し読んだ事があるのですが、喧嘩が強い?好きな?やじさん(矢島順子)とキタさん(篠北礼子)が大暴れして、あっちこっちで活躍しちゃうマンガ。文庫になって読んでない部分も出てきているようなので読んでみました。

関東番長連合に気に入られて、番長連合と付かず離れずしてお互い学校生活の平和のために闘っている・・・というのかしら?というマンガです。まぁ、2人が魅力的で好かれるのでどんどんネットワークが広がっていくイメージかしら?強い女というのは美しい!もっと暴力がものをいう学生時代だったら、私も憧れて体を鍛えていたのではないでしょうか〜なんて思います。笑

道中記とあるように、世直し的な2人も平和な中にあると闘いを挑む猛者が来たりと揉め事が寄ってきて平和を乱す・・・と常に転校 転校の日々。だから全国を回るような「道中記」が出来るわけです。マンガの中で色々と詳しく書いてあるのですが、喧嘩のシーンを見てスッキリ〜という私はついつい飛んで読んでしまいがち。。。ごめんあそばせ。

今回読んだ7巻〜12巻は日光編と用心棒編・又の辺りなのですが、日光という地名のいきさつは少し気になったのでメモしておきます。

「日光という地名はもともとは勝道上人が男体山を二荒山(ふたらやま)と名付けたところからきている。日光三山(男体山・女峰山・太郎山)は古来より農業神として北関東で厚く信仰されていたという。二荒(ふたら)とは補陀落(ほだらく)の音からきている。補陀落とは観音のおわす浄土のことで、神の棲む山として信仰を集めそしてまた、その頂に立ったものがまだいなかった。清浄の地として勝道上人がそうたとえて名づけたのである。二荒(ふたら)は二荒(にこう)になり、後に日光(にっこう)と確定された。」

以上、文庫版8巻より。。。こんなに長いのが1ページに書いてあるのですよ〜本当にお勉強になるのだけど・・・雑学に興味がないので(相互の結びつきが分かってやっと感動するタイプ?)、いつも「あ、そう」と流してしまいます。

久しぶりに読んだので強い女という意味で「スケバン刑事」と頭で混じって少々混乱いたしました。決してドラマ化された「スケバン刑事」を思い浮かべて「あれね」と思わぬように・・・ほとんどにおいて原作者を怒らせるような出来栄えだった様子。。。「スケバン刑事」は強くあらねばならない人生だったのに対し、この「やじきた〜」は勝手に喧嘩好きなので幸せな話しなのかもしれませんね。

まぁ、私が好きなのは関東番長連合の雪也の下に仕える各雲斎小鉄なのだけど。忍びの者です。綺麗なんだなぁ〜あんな長髪は普通気持ち悪いかも?と思うけど、彼なら許せる。あのいつも改まった感じのところがなんとも言えない!結構、小鉄好きで見ている人多いと思いますよ〜画像でお見せできないのが残念です。

なんでホラー文庫なんでしょうね?「オペラ座の怪人」が創元推理文庫から出てたのと同じような驚きを覚えたり。(「オペラ座の怪人」は中学時代にはまって、高校の面接の時はに好きな本は?と聞かれるとこの本を挙げていた・・・微妙ですね。苦笑)

まぁ、それはそうと。久しぶりの江戸川乱歩。あんまり読んだ記憶がなくて(これはいつものことだけど。すぐ忘れる)、最近だと「人間椅子」以来?あれは一本取られたな〜(注:私は元剣道部。関係ないけど)という感じでした。

この本の発行は最近ですが、元の文庫の発行は1975年。かな〜り前ですね。私の中ではアガサ・クリスティもコナン・ドイルも横溝正史も江戸川乱歩も全部一緒ですが。あ、ちなみに中学時代は赤川次郎も同じ扱いでした。いやぁ〜古っぽい名前でまだ生きているとは!スパルタ系の友達のお母さんが「禁書」にしていてたんですよね!お母さん本人は読んでるらしいのですが。どんなん?って読んでみたら・・・確かに読みやすくて、少々頭が弱くなる系?

で、この本。というか、この題名の作品しかまだ読んでないのですが、結構面白かったです。普通は1人の視点から書かれたものが多いと思いますが、複数の視点から書かれているというのも少し新鮮な感じでよかったですね。

でも、ちょっとマニアとところどころすぎ。「知らねーよ」とつぶやくこと?回。「どうして江戸川乱歩出てくるの?」と興ざめなこと数回。なんか、日本語違うと思うことも多々。「目と鼻のあいだ」という表現には「目と鼻の先」とよりは「目と鼻のあいだ」の方が近いという意味か?と思ったりもしましたが、広辞苑で調べてみたら同じ意味だとか(当たり前?たとえ「犬の額ほど」という表現があったとしても「狭い」を意味することに変わりあるまい)

体調万全と言えない中、途中、途中眠りに落ちながら読んだので集中してなかったかもしれないけど、まぁまぁ面白かったかな?何度やられてもひっかかる今流行の「二重人格」って落ちじゃないのも良かったですね。「なるほど」と思ってはいけないのだろうけど、「そういうのもありかも」と思ってしまった。

明智小五郎が出てくるのですが、あまり好きなタイプの探偵じゃないかなぁ?金田一耕介も「また、しまった!って言いつつ全員殺してから解決かよ!」と思いながらも、金田一耕介は結構好きです。笑

私が読んだのは文庫じゃないので出版年など違うかもしれませんが、画像があった方が華やぐのでこちらで。
それにしても、つまんなかったな〜この本!設定はいいのに、脚本がいいのにキャストだか演出だか製作だか監督だか知らないけど、何かが悪い感じだった。読みやすいんだけど、なんかつまんない。期待してたほど伊集院大介が活躍しなかったからか、設定が古すぎたか?OFF会を「オフライン」って表現するのも、オフラインはオフラインだろ〜みたいななんかねぇ。10年前の本だって分かってるから、なんだかギャップがあったのかしらね?パソコン通信でチャットやって…とか、なんだかよく分からないっていうか、興味ないって言うか。まぁ、本当はそこまで言ったら失礼なんだけど。そこまで言うのに理由がなくもないからさ。

私はトラウマ?あるからさ〜Yahooの公開チャット参加したら、私思いっきり女名前でサインインしちゃったから、すごくモテちゃってさ!すごくプライベート・チャットに誘われたのです。公開チャットの中ではほとんど話す間もなかったから、当然ハンドルネームだけの判断…で、ブラインドタッチにはちょっと自信があったので、一度に5人ぐらい相手にチャットしてたのです。そしたら、最初から話してた人が「他の人ともチャットしてるだろう」とか言い出してさ〜ホント怖かった!他に4人もいるなんて言えないしさ〜文字でも相手が切れてるって分かるのね〜他の人ともチャットしちゃいけない理由なんてないのにさ〜相手の恋愛相談乗ってるだけだったのに、電話しようとか会おうとか、チャット降りるの苦手でずるずる話しててゲッソリつかれちゃった。友達とのチャットは3・4時間は普通なんだけど、あれは本当に疲れたな〜あれ以来、公開チャットは参加してない。2ちゃんも嫌いだから、結局あんまり言いたい放題ってところには参加してないかな〜警戒して。

栗本薫もあんまり合わないかも…と思いました。昔読んで面白かった気がするのだけど、何を読んだのかしら?「魔界水滸伝」かな?伊集院大介シリーズもう1冊手元にあるのだけど、どうしようかな〜まぁ、でもメイン脇役でちょっとよく描けてる人いたから読んでみようかな?

『どすこい(仮)』 京極夏彦にパロディ?として載せられていたので、もう一度読み直して?みました。「?」がついてしまうのは…読んだかどうか忘れてしまったからです。母が好きなので文庫本になると片っ端から並べられていくのですが、どうも現代を舞台にしたものは好きになれず忘れてしまうんですよね。時代物は好きなんですけど。

そんなこんなで、母に「どんな話だっけ?」って聞いて「占有屋の話よ」と言われ「あ〜そうか〜あれか〜一軒屋で占有屋でお金を作っている家族でお母さんが子供にもう少し我慢したらお金持ちになれるからとか言って、主人公か誰かがそんなお金で育だてられたって子供は喜ばないし、先が心配なだけだとかいうやつ」と思ったんですけど、全然違いましたね。びっくり。笑

どうやら、占有屋の本は他にも読んだことがあるようでそっちの方が面白かったのか、こっちは全然記憶にありませんでした。ところどころは記憶にあるんですけどね。簡易旅館の女の子が旅館から飛び出すところとか、食堂の女の人の話とか。

で、面白かったのか?って言われると他の本同様私はあんまり…本として一貫性がなくって、基本的にルポなんだけど現実問題としてこんなたくさんの人にルポ出来るとは考えがたく、ルポにしては客観性がないというか本人としか思えないような主観的な語り口が多々あるし、なんだかなぁ〜と。本の世界に入り込んでるときに、「〜の章で書いたように」というような感じで説明書きが入ると、なんか本を読んでいるという現実に戻されちゃってちょっと嫌だったな〜40時間以上インタビューしたと書かれた人は、そう書かれてから残り40ページぐらいだったからね。1ページ1時間か?と「ちょっと大げさじゃない?」なんて思ってしまったりしました。ノンフィクション作家が読んだら、さぞかし羨ましがりそうな本でしたね。みんなちゃんと協力してくれて…

そうは言っても、まぁ現代の問題点を指摘して新しい手法を用いて…かどうか知りませんが、直木賞を受賞した本なので読む価値はあるかもしれません。私の周りのはファンが多いですしね…私が楽しめなかったのは、単に子供の時に既にテレビなどで問題になっていた高層マンションの近くに住み題材として特に新鮮味がなかった事。法学部だったせいで競売というのは問題が多い事は既に噂で聞いており、想像していたより問題の少ない案件だと感じてしまったせいでしょうか。折り重なるようにして設定されている抵当権が一番やっかいなのかなぁ?などと思っていたもので。なんだか、上手い具合に私が興味のあるところは抜け落ちてるんですよね〜私の興味が一般的じゃないのか?

この本を読んで「そういや会社で競売物件買ったって人いたなぁ〜」とか(勇気がある、頭良いんだなぁと尊敬されてた…まぁ、色んな種類の天才?や金持ちも多かったので投資などの遊び気分で転がすつもりだったのかもしれないけど。株でお金持ちの人もいたし、中には学生時代パチスロで月100万ぐらい稼いでたって人もいたしね。タバコ増えるし健康的じゃないから定職ついたらしいけど)、本の中での「人が居つかない家や部屋がある」という管理人の話を聞いて、博打みたいだなぁ〜と将来住むであろう部屋への心配をしてみたり。そういや、角部屋しか住んだことないなぁ〜とか。今も一軒家だけど、その中でも角部屋だしね(笑)

あ、そうそう。最後の「解説」などは読まないのですが、ちらっと見たら安部公房の本が引き合いに出されてて、そっちの方が気になりました。一時期気になる作家だったんですよね。ちなみに、『燃えつきた地図』という作品でした。読んでみたいな〜

散々言いたい事書きましたが、「理由」というタイトルは好きです。このタイトルでこの作品の中に散りばめられた個々の話を思い出す時、作者が描こうとしたと思われる「事件には放射線状に関わる人々がいる。各々の理由を持って。」というのがよく分かって…と言っても、勝手な解釈ですけどね。

全然関係ないのですが、宮部みゆきさんの「理由」を検索してて勝手に?ひっかってちょっと気になりました(笑)

え?何でだろうね?と。想像しても36も思い浮かばないもんなぁ〜「結婚する時に気をつけなければいけない」とかではなく「恋してはいけない」だこのね。いいじゃん恋ぐらいなんて思ったのは私だけでしょうか?

結構厳しいこと書いてあるらしいのですが、韓国人男性が書いているらしいので、ちょっと読んでみたいですね。私自身、変に?韓流ブームに乗って全然四天王に遠いらしいチョ・スンウなんて俳優さんが好きだってのもあるけど、留学してた時に日本人の留学生が韓国人の男の留学生を絶賛していたんだよね〜もちろん1人だけじゃなく(集団で留学してくることもあるから、そういう感じだったのかも)外見もかっこいいけど、性格も良くてやさしくて文句のつけようがなかったらしい。入れ違いに帰ってしまったらしくて「見せてあげたかったよ〜」と何度も言われて、見たかったな〜なんて。

もちろん私も韓国人の留学生と会った事あるのだろうけど…女の子が多かったかなぁ?その子達も大人しかったし男の子は全然記憶にない。名前覚えにくいからかな。同じステイ先の女の子はあまりに呼びにくいからって、ホストマザーに勝手に名前付けられてた(苦笑)まぁ、日本人の女の子には負けるだろうけど「〜子」が異常に多くて混乱するらしい。香港とか台湾の子は多かったかなぁ?彼らは何故かアメリカっぽいニックネームを勝手につけるので覚えやすいんだよね。ジョーとかサラとか。

ここは日本だから確率的に当たり前だけど、韓国人の男の子と日本人の女の子ってカップルもよくある話だよね〜韓国人の女の子と日本人の男の子だったらどうなんかいね?やっぱり恋しちゃいけないのかな?

これを読むのはとても時間がかかりました…京極夏彦の本は厚いという方もいるようですが、私は内容が面白ければ特に気にならないので体調がよければ本来なら2日もあれば読み終わるでしょう。でも、これは1週間ぐらいかかったきがします…1つには短編であったというのもあるかもしれません。読み終わるごとに「あ〜これはどこで楽しめばいいのか…」と頭を悩ましました(苦笑)

長編であれば、先が気になりどんどん読めるのですが、これは1編読むたびに脱力感があり作者の思う壺かもしれませんが、こう書きながらもどういう人に薦めていい本なのかさっぱり検討がつきません。皆太っている人か相撲に関係あるので相撲好きの人?売れている本のパロディなので読書家の人?これ読んでも原作が全く思い出せなかったので、1つは原作読み直してしまいました…でも、「どすこい(仮)」のどの短編に関係があったのか?というと全く思い当たるところがなく、ある意味「すごいな」と思ったり。共通点を探そうという気すらしないところがまた「すごいな」?と思ったり。

パロディと言っても基本的に真似ているのはタイトルだけ?タイトルの真似方には興味があるのですが、内容は…思わずため息をつきながら読んでしまったものもあり...お馬鹿小説?太ってる方が出てきて少々暑苦しいかもしれないので、冬向きの本かもしれませんね(笑)実際「小説すばる」に1月〜3月の寒い時期に掲載されたようです。

内容とは関係ありませんが、朝日新聞に上手とは言えない様な絵で4コマ漫画を掲載しており、宮藤官九郎さんにより映画化された「真夜中の弥次さん喜多さん」の原作者のしりあがり寿さんが表紙、挿絵を書いていました。こんな絵も描けるんだ〜と少し思ってみたり。あまり真面目に見たことないのですが、割り箸削ってインクつけて書いているようなイメージがあったので、こんな柔らかい線がちょっと意外でした。

一応、タイトルのパロディ?だけは少し面白かったので載せておきます。
でも、だから原作読んでみたいとも思わなかったんですけどね…

「四十七人の刺客」池宮彰一郎→「四十七人の力士」
「パラサイト・イヴ」瀬名秀明→「パラサイト・デブ」
「THE PERFECT INSIDER すべてがFになる」森博嗣
  「THE PERFECT DEBU すべてがデブになる」
「リング/らせん」鈴木光司→「「土俵(りんぐ) でぶせん」
「屍鬼」小野不由美→「脂鬼」
「理由」宮部みゆき→「理油」
「ウロボロスの基礎論」竹本健治→「ウロボロスの基礎代謝」

テレビでは稲垣吾郎、映画では野村萬斎さんで実写化された原作です。この陰陽師シリーズを読むのは初めてではないのですが、映画は見たか見ないか・・・よく覚えてないんですよね。本を読みながら思い浮かべてる阿倍晴明はいつも野村萬斎さんで、勝手に野村萬斎さんを見たくて本を手に取ります。映画自体まただか初めてだか分からないのですが、見てみたいかというと・・・見たくないですかね?陰陽師の扱う世界はちょっと不思議な世界。本当は見えないような世界だから凡人らしく想像している方が楽しいように思えるし、内容によっては映像にされると気持ち悪そうなものもありますからね(笑)

この陰陽師シリーズはとても空気が澄んでいて、清らかな感じがして好きです。特に自然の描写の仕方などは大げさ過ぎず好きです。のんびりくつろいで一緒にお酒を飲んでいる気分になります(いつも主人公の2人はお酒を飲んでいるので。笑)読みやすくていいのですが・・・ただ・・・1つ1つが短編ですぐ終わってしまうのが残念。読みやすくて長編は苦手な人にはいいのでしょうが、長く萬斎さんと同じ空気を吸っていたい気分の私には「あ、もう終わり?」と毎回ちょっと残念です。もっと膨らませて長くしてくれるといいのですが・・・もっと読みたいのに!と思わせる。そこら辺も作者の狙いでしょうか?笑

この本は1994年の本に加筆されて1998年に文庫版で出たものをハードブックで出版したもののようですね。一応出版の時期が合わないとか、そういう疑問を持つファンの方がいそうなので書いておきます。ページにして200頁程増えたようですね。元が440頁程だったので、随分書き足したものです。どこを書き足したんだか・・・想像はつきますが、本当にお勉強になる本でした。

妖怪について詳しい著者。妖怪についての解説ももちろん多く、姑獲鳥(うぶめ)についての説明などもあるのですが、それ以外に随分ページを費やしているのが驚きでした。ストーリーに関係あるような、ないような。仏教、哲学?(心と意識の話)、民俗学など普通に「読み物」として読んでいると「なんだこれ?」と思ったりもするのですが(笑)、分かり難い題材でも分かりやすく書いてあって面白かったです。

仏教は高校時代少しはまってましたし。ミッション系だったんですけどね〜仏教系の中高に通っていた弟に本を借りて、「印」(仏像の手のポーズ)の名前まで覚えたりしてました。哲学は大学の授業が楽しくて・・・でも難しそうだから深入りしませんでしたけど。なんか、内容によっては知らないほうが幸せなような雰囲気もありましたしね。知らぬが仏というような(苦笑)民俗学は私は興味はなかったのですが、仲の良かった?高校の日本史の先生が好きで・・・「特別選択授業」の中で色々とお話を聞いていたので懐かしかったですね。

まだ読むのは3冊目でどんな本を書く作家なのか分からなかったので、これをどう料理して、どんな終わらせ方をするのか途中で少し怖かったです。読み終わった後も、怖かったようなそうでもないような。遠いような近いような世界。気持ち悪いような、そうでないような雰囲気。変な夢でも見てしまうのではないかと思いましたが、そんな事はなかったですね。本の中で、ある程度きちんと納得できていたからでしょうか。

妖怪好きなのだけれど、妖怪がうごめく世界を描くわけでもないんですね。その背後にあるものが重要のようで、なんか新しい世界の勉強をした気がしました。妖怪好きという人がいるのもちょっと分かった気もしました。興味深い分野ですね。お化け屋敷が苦手な私はずっと苦手な分野で触れたくない分野だったのですが、きちんと理由をも説明してくれるので怖くはないですね。

妖怪からちょっと普通と違う世界を描くのかと思ってたら、2人の人物の能力からちょっと違う世界を描いていましたね。1人は「京極堂」という古本屋の主人。「著者本人のつもりなのかな?」と笑ってしまいました。こんな風に色々な世界の扉を開けてくれるなら楽しみな作家だな〜と思いました。また次回手にする本が楽しみです。

「まったく新しい京極ワールド」らしいのですが、京極さんの本読むの2冊目なんで・・・どうなんだか。とりあえず、厚いので重い!!!左右の比率と厚さが私に合わなかったのか、紙面としては読みやすいけどやけに持ちにくい本でした。まぁ、そんなことはどうでもいいことではありますが。

「近未来少女武侠小説」だそうで
「21世紀半ば。清潔で無機質な都市。仮想的な均一化した世界で、14〜15歳の少女だけを狙った連続殺人が発生。リアルな”死”に少女たちは覚醒した。・・・・・・闘いが始まった。」そうです。
で、同時に「読者からの応募による未来社会の設定を盛り込んだ画期的な双方向性(インタラクティブ)小説」なのだそうです。

書き始めたものの感想を求められると、なんだかとても困ってしまう本ですね。すごく色々な問いかけがなされていて、小説の中の現在と小説で語られている過去(=私の現在)とそのもっと昔(=私よりも前の世代の話)に挟まれて不思議な感じのする小説でした。設定とされている14〜15歳というのも、読み終わって「設定の年齢が低すぎるのでは?」と想ったりもしたのですが、思い返してみると中学生なら出来る気もしてきました。今、世間を賑わす17歳の犯罪とやらも別に年齢なんて関係ないか・・・と。「今」しか生きてないから比較できないですけど、なんだか生きずらい世の中になってしまっているのでしょうかね。表面的には恵まれているのに、なんか・・・満たされなくて。

まぁ、小説を読む限り私の生きている今の方がマシな気がしました。小説の中に置かれても、きっとそれを普通に受け止めて生きてしまう自信?もありますが・・・病気でネットに経由で物事に接する事が多くなった今は、小説の中の世界もあまり変わらない気もしましたし。小説の中の世界も変にリアルに感じて・・・作者が上手なのでしょうかね。。。

全体的には、色々な要素のイメージがあってそれに穴を開けて糸を通して縛って作品にした・・・という感じで(実際そういう作業の元に作られたのかもしれませんが)、ストーリーが面白い本という訳じゃないかも知れませんね。個々の人物設定、環境設定、問題提起。読む人によって気になる点は違うかもしれませんが、私はやはりカウンセラーが気になりましたかね・・・

心は見えない。心を開かなければ、それを正しく伝えることが出来なければ、カウンセラーは判断材料はありません。自分の思いを語るのは難しい事。日常生活でもこれだけ誤解が多いのに、デリケートな「普通ではない」とケアが要求される心理状態をどうやって見極めていくのか。カウンセラー本人のケアはどうなるのか?カウンセラー本人がカウンセリングを行える精神状態にあると、どうやって見極めることが出来るのか?カウンセリングを受ける時にいつも戸惑い、疑問に思うことだけに気になりました。

まぁ、可愛い少女達がメディアをにぎわせる今。一部抜粋という形でも、こういう小説の映画化も面白いかもしれませんね。「小説」(未来)と私の生きる「今」と、私より昔の出来事である「過去」がいろいろな形で語られていて結構面白かったですし。今の中学生はまた時間軸にズレがある訳で、ちょっと感想が聞いてみたい気がします。でも、何故かその他の世代の人の感想には興味ないですね〜こんな風に思うのは、この小説ならでは?

以下、少し気に入った部分の抜粋です・・・
ストーリーには〜あまり関係ない部分でしょうかね?ネタバレではないはず。

「心配したって死ぬときは死ぬ。しなくたって生きるときは生きる。自分の心の中がどんな風になったって、それがこの世界に与える影響なんかない。祈れば何とかなるとか、願えば叶うとか、僕は思わないから。だから−心配する暇があるなら何かする」

「人の心はこうして箱の中に入っている。外から何が入っているかは想像するしかない。お互いに想像し合って、それで通じたような気になるだけだ。合っている時もあるし、外れているときもある。でも合っているかどうかも−想像するしかない。だから蓋にね、中にはこんなものが入っていますと書いて、知らせることができる人もいる。ラベルが貼られることもある」

「何が書いてあったって、どんなラベルが張られてたって−蓋は開けられないんだから、本当かどうかは判らないんだ。信用できるのかできないのか−結局想像することになる」

カウンセラーがあなた達児童のことなんか解るわけないの。あなた自身にだって解らないでしょう。自分のことを解ろうなんて無駄。私だって解らない。だから−
赦してあげなさい。

『嗤う伊右衛門』の映画予告を見てこの映画を見たいと思い、見てみたらずっと読みたいと思っていた京極夏彦原作の映画化だった・・・

という訳で、映画を見てから原作を読みました。映画は「どういう意味だったの?」と分かり難い方もいたらしいのですが、私は理解できたもののあまり自信はなく、原作と映画とは違う事がままあるので読んでみようかな?と。

かなり原作の雰囲気を忠実に再現してるな〜と驚きました。本を2時間ほどの映画にするなどというのは無理があって当然なのですが、特に前半はかなりページをめくりながら映画の場面が蘇ってきました。原作を先に読んでいる方は「美化している」と思われるかもしれませんが、あれくらい美化されている方が好きです。綺麗なので(笑)

グロいのは・・・この原作なら避けて通れなかったのか〜とちょっと納得?というか諦め?がつきました。蜷川幸男監督の他の作品も是非見てみたいですね。京極夏彦さんの他の本は・・・どんなのが飛び出してくるのか怖い気もしますが、読んでみたい気はしています。友達が好きなんだよね〜手元に1冊あるので、今から読もうかと思っているところ。やけに厚いけど・・・

他にも好きだったところがあったのですが、しおりが1枚しかなかったので・・・1箇所だけ引用します。台詞が「」の他にも-の後に書かれていて、最初は慣れなかったのですが、慣れてくると「」がずっと続くよりは自然な感じがして好きになりました。私が作家になったら(なる予定ないけど。笑)参考にしたいと思います。

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情けにしても怨みにしても、受ける方にその気がなきゃア成り立たねエんです。哀れみを受ける方ってのはね、それが真実(ホント)は蔑みだったとしても、蔑まれてるたあ思わねえ。それが世間の約束ごとで。それを破っちゃ始まらねえ。想いってのはねお岩様、どんな想いでもそのまンま相手に通じることなんかねエんです。想われる方が勝手に作り出すもので御座居ましょうよ。ですからね、いずれ-喜ぶも怒るも-お前様次第で
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ただの1つの台詞の引用ですが・・・カタカナ混じってたりで打ちにくかった・・・

徹子の部屋でゲストで来ていて話題になっててた作品(のはず)だと『柔らかな頬』読んで「この人の作品はもう読みたくないな…」と思っていたのに読んでしまった。

特にこの本は最初から嫌だった。『柔らかな頬』と本の厚さからして、これから登場人物が増えて…と思ったけど、増えなくてもいいから早く終わって欲しいと思ってしまった。幸せとは言えないような女性ばかりの話だから余計に気が滅入る。病気が悪化し、精神的に安定してない時に読む本じゃないと思いつつ、どうして『OUT』なのか、どうやってOUT(脱出)するのか、それともOUT(駄目)なのか気になって最後まで読んでしまった。読ませるだけの力のある本なのか?

男の人には新鮮に映るのかも知れないけれど、女性の立場からすると「ありそうな現実」を見せつけられて気が滅入ります。

映画化もされてるんですね…平山秀幸監督、原田美枝子、倍賞美津子、室井滋、西田尚美出演。面白いのかな?安娜ちゃん(役名)見たいけど他は興味ないかな?ドラマにもなったのか〜このキャストなら…原作読むよりドラマの方が良かったな〜原作の方が灰色で出口がなく荒んだ感じ。ドラマのキャストを見ると女優さんの持つイメージがあるから、やっぱり華やぐかな。伊藤英明というキャスティングはちょっと意外かも。

香取雅子(40)・・・田中美佐子
井ロ則子(30)・・・飯島直子
吾妻ヨシエ(48)・・・渡辺えり子
山本弥生(25)・・・原沙知絵
城之内邦子(29)・・・高田聖子
十文字彬(34)・・・哀川翔
上原刑事(26)・・・なすび
安娜(20)・・・小田エリカ
香取伸樹(18)・・・石川伸一郎
真山努(30)・・・細川茂樹
宮森カズオ(26)・・・伊藤英明
香取良樹(44)・・・段田安則
佐竹光義(45)・・・柄本明


柔らかな頬桐野夏生さんの本を読んでみたいなぁ〜と思っていたのですが、動き回るか寝るかという私の行動パターンにあまり読書の習慣はなく・・・じっとしている時は、テレビか映画を見ているときだけ。本と言えば大学の授業関係の本(法律)、それか会社の仕事関係の本(金融)。。。

具合が悪くなって、外出がままならない今やっと久しぶりに本を読もうという気になりました。具合が悪すぎても活字読む元気なくて駄目なんだけどね。マンガは絵に助けられるので楽なのだけど、活字だけは少々疲れる。

それはそうと、今話題の幼女失踪事件の本。5歳の子供がいなくなってしまうのですが、それによる周りの変化を描いています。はっきり言って「楽しい」部類の本ではないですね。私は子供がいないからいいけど、子供いる人は・・・味わえるというか、もっと違う感じ方が出来るのでしょうが。でも子供がいる人は読みたくないかな?子供がいなくなるってつらいものね。

共に結婚して浮気をしている2人。男の人が女の人が「あなた」と呼ぶのが少し新鮮でした。普通なら少し冷たく感じる呼び方のはずなのに、優しく大事にされてると感じる。そういう書き方ってすごいなぁと。

失踪という事実をどう受け止めていくか、限られた命の生き方をどう選択していくか・・・問われている事は沢山あります。未婚の私としては・・・「やっぱり結婚はあんまりしたくないな」と思わせる本でもありました(苦笑)単に不倫モノとして終わらせてはいないのですが・・・ね。まぁ、色々と。

「小説家なら在宅でも出来る!パソコンで打てば早いしな〜」とか思ってたんだけど、この本読んで「私には無理だ〜」と思いました(笑)ドキュメンタリーとか実話に基づくものじゃないと駄目だね。キャストのキャラクターとか作れない。方向転換して脚本家を目指します(笑)

桐野夏生さんの本への興味は少々薄れてしまったけど、もともとは「OUT」が読みたかったので、とりあえず「OUT」は読もうかと。。。海外では主婦の話なのに表紙が舞妓さんになったりしてるって桐野さんが「徹子の部屋」で言ってたんだ〜(根拠はそれだけかよ!って?まぁ人柄で気になったのです。笑)

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